from tkys

きまたにきまった!

Jul 17

Geoffrey Bawa | Osmund and Ena de Silva’s House | Colombo | 1962 | by WOONDER

[Geoffrey Bawa’s Projects collection at archnet.org]

(via artchiculture)



Jul 16
matsson0430:

9時になると、ほぼ全員が自分の席について、ナイフを手に鉛筆を削りはじめる。鉛筆はステッドラー・モノグラフの2H(Hや3Hの人もいた)。設計の現場にコンピューターで製図作業をするCADが導入されるのはまだ数年先のことだったが、製図用黒鉛芯と芯ホルダーを使うのが一般的で、鉛筆で製図をしている設計事務所はすでにめずらしかった。
入所すると、先生が手ずから名入れしたオピネルのフォールディングナイフが鉛筆削り用に手渡される。短くなった鉛筆にはリラのホルダーがストックされており、長さが二センチを切ると、梅酒用の大きなガラス瓶に入れられて余生を送る。瓶がいっぱいになると夏の家に運ばれる。何に使われるわけでもないが、暖炉脇の棚には鉛筆がぎっしりつまった7つものガラス瓶が並んでいた。
鉛筆を削る音で一日がはじまるのは、北青山でも夏の家でも同じだった。はじめてみると、たしかにこれは朝いちばんの作業にふさわしい気がしてくる。コーヒーを淹れる香りのように、鉛筆を削る匂いで、まだどこかぼんやりとしている頭の芯が目覚めていく。カリカリカリ、サリサリサリという音で、耳の神経にもスイッチが入る。ハンドル式の鉛筆削りはたったひとつ、夏の家の家事室にあって、麻里子が使っていた。
事務所に入った最初の日、僕は先生の指示で、階段の手すりの原寸図を引いていた。描き上がった図面のチェックを受け、オーケーが出たので青焼きをつくると、夕方には手があいた。所在ないまま、オピネルで先の丸くなった鉛筆を削りはじめる。すると隣の席の内田さんが顔をあげ、僕の手元を見て言った。
「あのね、鉛筆削っているけど」
「はい」
手をとめて内田さんを見た。苦笑いしている。
「言ってなかったけど、鉛筆は朝と午後に削ることになっているんだ。夕暮れどきには削らない。それからきみの鉛筆、まだ名前が入ってないね。こうやってちゃんとアイデンティファイしてください」内田さんは自分の青いステッドラーをぼくの目の前にかざした。鉛筆の上部の黒い部分をナイフで削って木肌を出し、そこにきれいなローマン体でUCHIDAと書いてあった。「夜、爪を切ると親の死に目に会えないっていうけど、ここでは鉛筆削りもしない。迷信をばかにしちゃいけないよ」
そう言ってニコリとすると、質問は受けつけないとでもいうように内田さんはさっさと自分の作業にもどっていった。あとで雪子に聞くと、午前と午後で最大十本の鉛筆を使うぐらいが仕事の正確さを守ることになるし、鉛筆の扱いも丁寧になる、それ以上削らなければならないのは、筆圧が強すぎるか、乱暴か、急ぎすぎか、のいずれかで、つまり考えなしになっている証拠だという。線を引きつづけているとどこかで意識がとぶことがある。その隙を狙って間違いがすべりこんでくるから、鉛筆の減り具合には注意が必要なのだ。

matsson0430:

9時になると、ほぼ全員が自分の席について、ナイフを手に鉛筆を削りはじめる。鉛筆はステッドラー・モノグラフの2H(Hや3Hの人もいた)。設計の現場にコンピューターで製図作業をするCADが導入されるのはまだ数年先のことだったが、製図用黒鉛芯と芯ホルダーを使うのが一般的で、鉛筆で製図をしている設計事務所はすでにめずらしかった。
入所すると、先生が手ずから名入れしたオピネルのフォールディングナイフが鉛筆削り用に手渡される。短くなった鉛筆にはリラのホルダーがストックされており、長さが二センチを切ると、梅酒用の大きなガラス瓶に入れられて余生を送る。瓶がいっぱいになると夏の家に運ばれる。何に使われるわけでもないが、暖炉脇の棚には鉛筆がぎっしりつまった7つものガラス瓶が並んでいた。
鉛筆を削る音で一日がはじまるのは、北青山でも夏の家でも同じだった。はじめてみると、たしかにこれは朝いちばんの作業にふさわしい気がしてくる。コーヒーを淹れる香りのように、鉛筆を削る匂いで、まだどこかぼんやりとしている頭の芯が目覚めていく。カリカリカリ、サリサリサリという音で、耳の神経にもスイッチが入る。ハンドル式の鉛筆削りはたったひとつ、夏の家の家事室にあって、麻里子が使っていた。
事務所に入った最初の日、僕は先生の指示で、階段の手すりの原寸図を引いていた。描き上がった図面のチェックを受け、オーケーが出たので青焼きをつくると、夕方には手があいた。所在ないまま、オピネルで先の丸くなった鉛筆を削りはじめる。すると隣の席の内田さんが顔をあげ、僕の手元を見て言った。
「あのね、鉛筆削っているけど」
「はい」
手をとめて内田さんを見た。苦笑いしている。
「言ってなかったけど、鉛筆は朝と午後に削ることになっているんだ。夕暮れどきには削らない。それからきみの鉛筆、まだ名前が入ってないね。こうやってちゃんとアイデンティファイしてください」内田さんは自分の青いステッドラーをぼくの目の前にかざした。鉛筆の上部の黒い部分をナイフで削って木肌を出し、そこにきれいなローマン体でUCHIDAと書いてあった。「夜、爪を切ると親の死に目に会えないっていうけど、ここでは鉛筆削りもしない。迷信をばかにしちゃいけないよ」
そう言ってニコリとすると、質問は受けつけないとでもいうように内田さんはさっさと自分の作業にもどっていった。あとで雪子に聞くと、午前と午後で最大十本の鉛筆を使うぐらいが仕事の正確さを守ることになるし、鉛筆の扱いも丁寧になる、それ以上削らなければならないのは、筆圧が強すぎるか、乱暴か、急ぎすぎか、のいずれかで、つまり考えなしになっている証拠だという。線を引きつづけているとどこかで意識がとぶことがある。その隙を狙って間違いがすべりこんでくるから、鉛筆の減り具合には注意が必要なのだ。

(via nemoi)


Wall House, Shizuoka, Japan, by Peter Stutchbury

(via artchiculture)


Jul 6
今月号のリトリート特集楽しい。
買ってよかった‼︎

今月号のリトリート特集楽しい。
買ってよかった‼︎


Jun 25


Jun 24
typicalhope:

Particle-colored

typicalhope:

Particle-colored

(via shouichiondemand)


Jun 21

“私の心臓はパルピテーションの嵐です!!” 花子とアン-2014.6.21

Jun 20

theantidote:

Atelier Bow WowAsama house, Karuizawa, Japan  Via

(via subtilitas:)

(via takehisake)


Jun 12

35dh-1:

ワールド・カップ好例のペプシのCM。今回はかなり音楽的な感じだなぁ…と思って見ていたら、何とDavid Bowieのあの名曲へ!いやぁ、最高ですねw サッカー共々、Bowie好きの方も必見ですな(^^)

(via nemoi)


Jun 8

Pattern recognition, Klaus Leidorf

(via artchiculture)


Jun 5
dailyportalz:

これは土岐市美濃陶磁器歴史館で展示されていた、17世紀の香炉蓋である。様式としては志野織部だが、造形はどう見てもトトロである。 (via 岐阜で焼き物に萌えてきた - デイリーポータルZ:@nifty)

dailyportalz:

これは土岐市美濃陶磁器歴史館で展示されていた、17世紀の香炉蓋である。様式としては志野織部だが、造形はどう見てもトトロである。 (via 岐阜で焼き物に萌えてきた - デイリーポータルZ:@nifty)

(via protenorageha)


サンドリ!!!


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